HOMEへ戻る
■HOMEへ戻る


・Privacy Policy

とうもろこし油



生産国:米国、中国、ブラジル、旧ソ連、アルゼンチン、南アフリカ、フランス、メキシコ、ユーゴスラビア、ルーマニア、インド、タイ等
 米国の中部6州(ミネソタ、アイオワ、ミズリイ、イリノイ、インディアナ及びオハイオ)はコーン地帯として有名である。

胚芽(Germ)から圧抽法で得られる半乾性油である。
胚芽の分離はミールの製造に用いる場合は乾式法で、でんぷん製造の場合は湿式法で行われ、この胚芽の含油量は40〜55%である。原油は甘みのある臭いがあり、色が非常に濃く、普通の植物油のように精製しても淡色になりにくい。この油は長鎖アルコールのエステルからなるろうを約0.05%含み、くもりを生じやすいので、精製工程で脱ろう処理を行なう。
用途はほとんどサラダ油として、マヨネーズやサラダドレッシング、天ぷら油などの食用に向けられる。
沃素価103〜130、鹸化価187〜195、水酸基価8〜12、不鹸化物2.0%以下、屈折率nA1.470〜1.474、比重d@0.915〜0.921、タイター14〜20℃である。脂肪酸組成は、パルミチン酸9〜12%、ステアリン酸1〜3%、オレイン酸25〜33%、リノール酸50〜60%、リノレン酸0〜2%である。
不鹸化物の主成分はステリンで、γ-シトステリン、スチグマンステリン、飽和ステリン・ジヒドロシトステリンなどが検出される。リノール酸が多いにもかかわらず、安定性がよい。その他クリプトキサンチンを含み、淡黄色で特有の香味があるので,食用油として高く評価されている。用途は主として食用でその他硬化油原料にもなり、マーガリン原料として使用される。

【 前のページへ戻る  |  世界地図へ戻る 】