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油と歴史の話
東京油問屋市場の復活

戦後の東京油問屋市場の歴史は、統制撤廃が秒読み段階に入った昭和24年2月2日に開かれた理事会の新組合員募集についての話し合いから始まった。戦後の混乱期の中で、都内販売業者の興亡は著しく、組合員の中にも営業を継続できないところがある一方で、新たに油脂の卸業者としてスタートしたところも多い。こういった変化について協議した結果,営業を停止している組合員については当分そのままとし,新規の卸業者で入会を希望する者については入会金を1万円にすることを決めた。入会希望者は多く,3月に新入会員31名の加盟を認め披露会を行った。
翌25年10月3日,油脂統制撤廃を受けて東京油問屋市場を復活することを決め,かつ戦後に商売を始めた業者の加入も積極的に受け入れることとし,東京の業界に呼びかけたところ申込者が殺到した。2名以上の推薦人を条件として付け,希望者の選考を行い,第一次として38名の入会を認めた。
11月に第二次選考を行い,残った15名の入会希望者のうち5名の入会を決定し,従来からの組合員と合わせて,総勢135名となった。
昭和26年1月17日に復活第1回の起業祭を行い,125名の市場営業人が参加した。製油メーカー各位にも参加を求めたところ多数の参加が得られた。
戦後,油問屋を開業した有力な店として,三和油店や富田産業がある。飯島録三郎商店に勤めていた鈴木喜代治,鈴木直枝,藤本高司の3人が昭和22年に独立し,三和油店を開業した。昭和産業の特約店として成長,喜代治の後を継いだ鈴木公雄氏は平成2年から2年間,油問屋市場の理事長を努めている。
富田産業は,昭和22年に富田和三郎が港区新橋で富田商店を開業したのが始まり。スタートは個人商店だったが昭和24年に法人に変更し,昭和37年に富田産業に名称変更した。

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