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油と歴史の話
第1回「東京油まつり」を開催

油脂の統制撤廃から,販売業界は食用油の消費増進を図るために積極的な活動を開始した。その皮切りとなったのが「東京油まつり」である。東京油まつり実行委員会(白石長三郎委員長)が主催し,農林省,食糧庁,東京都,油脂製造業会の後援を受けて昭和26年6月20日から7月20日の1ヵ月間にわたり,都内49ヵ所において街頭宣伝を実施し,この行事には5,000軒を超える小売販売店も協力・参加した。賞金や賞品にも思い切ったお金をかけ,総経費は543万1,015円にも達した。第1回東京油まつりの最後を飾ったのが,8月10日に日比谷公会堂で行われた“東京油まつり抽選会”。特等10万円,1等5,000円,2等2,000円,3等特選ゆかた1反,4等天ぷら油800g入り1缶,5等日劇招待券という内容の豪華賞金・賞品で多くの人が詰めかけたため,入場整理券が配られた。当日のプログラムとしては,ショー,漫才,落語,歌謡曲とバラエティーに富んだ催し物が準備され,抽選会は大いに盛り上がった。東京都知事(安井誠一郎氏)も来賓として挨拶した。
第1回東京油まつりが大成功に終わったことから,翌27年3月28日に春の油まつりを実施することとした。この年は「春の油まつり日劇招待会」とし,日本劇場を借り切って映画「お軽勘平」や日劇春の踊り等のショーを行った。当日は6,000名以上を招待したが,朝の8時にはすでに4,000人が日劇を取り巻き,開館以来の大入り満員となった。
昭和29年に企画した春の油まつりと写真コンクールは,全国写真材料協同組合とのタイアップで行ったもので,「油まつり,写真コンクール」の“のれん”を全国のカメラ店の軒先にぶら下げて大きな反響を呼んだ。

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